図書館戦争

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政治への無関心を背景にメディア良化法なる悪法が成立し、
公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まるとの建前の下、
平然と検閲が行われている、というろくでもない近未来。
メディア良化委員会の検閲権に対抗しうる唯一の勢力は
図書館法で資料収集・提供の自由を有する図書館のみ――
という、有り得なさそうなのに妙に具体的で愉快な設定。

これより良化第3075号の書面にて通告した通り、
メディア良化委員会・小野寺滋委員長の代理として、
良化法第三条に定める検閲行為を執行するものである!


主人公が高校生の頃、欲しかった本を買いに行くと
その本が検閲で狩られそうに――そして現れる正義の味方。

こちらは関東図書隊だ!
それらの書籍は図書館法第三十条に基づく資料収集権と
三等図書正の執行権限を以て、図書館法施行令に
定めるところの見計らい図書とすることを宣言する!


その背中を追って図書隊に入った正義の味方志望の
熱血バカ気味な主人公が図書隊で成長していく。

選ぶべきものを選ぶときに
選び方を躊躇する奴は口先だけだ


時折織り混ぜられる軽いテンポの会話が愉快。

乙女が!乙女がここにいます軍曹ー!

そして検閲に対抗する図書館を襲う様々な事件。

本を焼く国ではいずれ人を焼く

情報網命な同室の美人で口が悪くて切れ者な同期とか、
すごい有能なんだけど最初はなんか嫌な感じの同期や、

無能なくせに努力もしないバカは一番迷惑なんだよ!
さんざん人の足引っ張っといて『だって』と『でも』だけ一人前か、
無能な奴はいっそ喋るな!


熱血な説教派だったり冷静な正論派だったりする様々な上司等、

正論は正しい、だが正論を武器にする奴は正しくない。

魅力的なキャラを多数配置しつつ、軽妙なタッチで描かれる、
検閲vs図書館という重めな構図にすっかり引き込まれた。

関東図書隊は図書館法第四章・図書館の自由
第三十四条に基づき、ここに図書防衛権を発動する!
――検閲を執行したくば力尽でやってみろ!


前からちょっと気になっていたが文庫本になったので
軽く読んでみたら、もう続きもどんどん読んでく勢い。


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